数ヶ月前からRuby on Rails3を採用した案件に携わってます。
DBはPostgreSQLでパブリック・クラウド上で動かすという、ちょっと今更かもしれませんが、うちの会社としては珍しくトレンドなプロジェクトになっています。
うちの会社ではJavaプロジェクトがほとんどで、社内プロジェクトやツールなどを除けば、初のRuby案件となります。Javaとは違い社内のノウハウもなければ経験者もいないという状況で、ゼロからアーキテクチャ設計を進めて、ようやく来月リリースを迎える運びとなりました。
まぁ今回はアジャイルアプローチで進めており(これもうちの会社的には非常にチャレンジなのですが・・・)、すでに顧客はガンガン使っているので、来月リリースといっても、こちらも顧客もひと区切りというだけなので、ある意味リリース日当日になってドキドキするというウォータフォールよりは精神的に楽だったりします。
さて、前置きが長くなりましたが、そんなこんなで、ネタも溜まってきたので、Pythonを推している当サイトですが、ここしばらくはRubyネタでいってみようかと思います。
今回は第1弾として、Windows環境で開発するときのTipsからです。
本番環境はLinux(CentOS)ですが、開発はやはりWindowsということが多いと思います。ただ、Windows環境におけるRuby(CRuby)は実行速度が遅いのが問題となります。この問題に対しては、VMWareでCentOSをインストールして、RailsRootを共有(CentOS上でマウント)して、rake、railsコマンドの類はこちらで実行することで解決しました。開発DBはSqlite3なので、DBアクセスもファイル共有だけで済むのでお手軽でした。
次にRails組み込みのWebサーバであるWEBrickはローカル以外からアクセスすると非常に遅くなる問題があります。今回iPadからのアクセス要件があり、開発時のテストで自分のPCをサーバとしてアクセスさせていたのですが、非常に遅くて顧客へデモするのに困りました。そこで色々と調査した結果、Mongrelで開発を行うのがベターという結論になりました。
そこで、WindowsにおいてRails3をMongrelで動かす方法の紹介です。
※開発環境の詳細としては、Windows7+Ruby1.9.3+Ruby on Rails3.2.3です。
1.Gemfileへの追加
RailsRoot配下のGemfileに下記の行を追加します。
1 | gem 'mongrel', '>= 1.2.0.pre2' |
2.gemのインストール
RailsRootをカレントディレクトリにして、下記コマンドを実行します。
1 | bundle install |
3.Webサーバの起動
RailsRootをカレントディレクトリにして、下記コマンドを実行します。
1 | rails s mongrel |
わかってしまえばどうということもないのですが、意外とRails3.2の情報って少ないので、苦労しますね。